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【座談会】医師の個人メディア運営と収益化ってどうなの?

監修 ドクターK@眼科医

この対談に参加した医師

Dr.LION
Dr.LION
✓ 医師免許確認済み

美容医

ドクターK@眼科医
ドクターK@眼科医
✓ 医師免許確認済み

眼科医

あらた@大学病院
あらた@大学病院
✓ 医師免許確認済み

呼吸器外科

医師がSNSやnoteやブログなどで情報発信をすることは珍しくない時代です。正しい医療情報を啓発するため、患者さんや後身のために、などさまざまな理由でメディア運営を検討している方も多いのでは?そこで今回はBIZMEDで活動中の情報発信を得意とする医師3名による座談会を実施しました。どうやって収益化しているの?そもそも収益化できる?という初歩の初歩から紐解きます。

医師がメディアを持つ意味とは?

まずは「個人がメディアを持つとは?」をテーマを掘り下げます。

メディア運用を始めたきっかけ

あらた@大学病院
新聞やテレビなどの大きなメディアだけでなく、個人が情報発信する時代になりましたよね。皆さんがどのような形でメディアを持ち、発信しているのか、きっかけや選び方なども交えて聞いてみたいです。

Dr. LION
私の場合、「医療崩壊への危機感」と「すべての医師に経済的自由を届けたい」という想いから始めました。最初はnoteの「文字単価が上がる仕組み」に魅力を感じたのがきっかけでした。

ドクターK@眼科医
僕は自分の学びをまとめたいという気持ちが強くて、ブログを始めました。当時、副業として成功していた医師はブロガーが多かったので、自分もやってみようと思ったんです。「オンライン眼科」という自分のサイトで発信を続けています。

あらた@大学病院
noteってSEOにも強いって聞きますよね。最初の一歩としてはすごく良さそうです。

Dr. LION
そうですね。僕も実際に「医師 スポットコンサル」で検索すると、自分の記事が4位に表示されるなど、SEOの強さは実感しています。それにnoteやXって、初期費用もかからないし、リスクゼロなので始めやすいですよね。

ドクターK @眼科医
SNSやnoteだけじゃなくて、僕はブログという「資産」を持つことにも魅力を感じました。倒産リスクのある外部サービスに依存せず、自分で保有しておくことで将来AIが記事を書くときにも引用できるようにしたいと思って更新を続けています。

メディア運用を継続するコツ

あらた@大学病院
続ける工夫って何かされていますか? やっぱり習慣化が鍵ですか?

ドクターK @眼科医
僕は「if-thenルール」を使ってます。「昼休みに入ったら書く」「通勤時間は記事を書く」とか、日常の中に自然と組み込むことで無理なく続けられます。できないときはまとめて書いて予約投稿することで、毎日やっているように見せることもできます。

Dr. LION
私も投稿時間を決めておいて、アイデアが出たときに予約投稿しておくようにしています。複数のXアカウントを作ってテスト運用もしていて、実際にインプレッションが伸びるテーマや構成を探っています。

あらた@大学病院
実は私もstand.fmで音声配信していた時期がありました。毎朝、駅前の信号に着いたら配信を終える、というルールを作って「気分が乗らなくても配信する」ようにしていました。ルーチンがあると続けやすいんですよね。

どの媒体で情報発信する?

Dr. LION
音声って信頼性が高いとよく言われますよね。僕もXのスペースで配信してますが、文章だけでは伝わらない印象が音声では伝わるので、フォロワーとの関係性も変わります。ちなみに「ライオン」というニックネームは、大学生の時にパーマをかけたら同期に「ライオンみたい」と言われたのがきっかけです(笑)。

ドクターK @眼科医
僕はメルマガとLINEもやっていて、メルマガは現在4,000人ほど登録があります。Xよりも長文で深い内容を届けられるし、月ごとの入会や収益にもつながっています。LINEでは近視の啓発活動をしていて、主に親御さん向けに使っていました。

あらた@大学病院
それはすごい。私はオンライン講座のフロントとしてLINEを使っていて、300〜400人の登録から50〜100人がセミナーに参加してくれてました。やっぱり公式LINEは信頼関係が作りやすいですね。

Dr. LION
僕はメルマガやLINEは検討止まりでしたが、「教育→参加→購入」の流れが作れるメディアなので、興味ある方にはおすすめだと思います。

あらた@大学病院
動画ならYouTubeも強いですよね。父のチャンネル立ち上げを手伝ったときは、最初に100本分の台本を作って、編集チームと役割を分担して運用しました。話すのが苦手な方は、HeyGenのようなAIアバターを使えば、ジェスチャー付きで自分の代わりに語らせることもできます。

ドクターK@眼科医
僕は基本的に文字媒体中心なのでYouTubeなどは詳しくないですが、最近ではXからブログ・LINE・メルマガへとつなげる「導線設計」も重視しています。

あらた@大学病院
ちなみに僕はWixやGoopeといったCMSツールも試しました。WordPressと比べて、Wixは機能拡張が簡単で、自由診療や物販など多機能な構成に向いています。Goopeは予約・クーポン・メルマガ機能がすぐ使えて便利です。WordPressは自由度は高いけれど、更新や管理は少し大変ですね。

医師が情報発信するメリットは?

医師がメディアを運営して情報発信するメリットはどこにあるのでしょうか?医師がメディア運営で得られる恩恵を探ってみましょう。

メディア運用を初めて得られた恩恵・変化

あらた@大学病院
「個人がメディアを持つことで、どんなメリットがありましたか?」お二人の実体験をぜひお聞かせください。

Dr.LION
フォロワーが増えてから、講演や書籍出版、メディア出演などの依頼が来るようになりました。特に「医師が騙されやすい雇用契約の注意点」など、自分の経験に基づいた発信には反応も大きく、感謝の声もいただいています。

ドクターK@眼科医
僕は「オンライン眼科」を立ち上げてから、監修や執筆の依頼がサイト経由で来るようになりました。フォロワーが1000人を超えた頃から反応が増えて、医局内でも一定の評価につながりました。外来でも自分のメディアが活きています。

ターゲットを絞ることで依頼につながる

Dr.LION
K先生は最初から目的が明確でしたよね。僕はXをなんとなく始めて、フォロワーの反応を見ながら方向性を探りました。やはり最初に「誰に向けて発信するのか」というペルソナ設定をしておくと強いです。

ドクターK@眼科医
僕も最初は医療者向けでしたが、母数が少なかったので一般向けに方向転換しました。最初からうまくいくケースもありますが、修正を重ねるのが普通だと思います。

Dr.LION
同感です。僕も迷走しましたが、あるときコンサルに「医師ターゲットでは成功しにくい」と言われました。ただ既にフォロワーが多かったので例外的にOKという判断でした。患者向けのほうが数は多いですが、単価は下がりますよね。

ドクターK@眼科医
そうですね。発信する商品や内容に合ったペルソナを選ぶのが重要だと思います。

あらた@大学病院
出版の話も出ましたが、K先生の書籍がすぐに1万部売れて重版されたのも印象的です。依頼はどういった経路でしたか?

ドクターK@眼科医
ありがとうございます。SNSでの発信が実を結んだ形で、問い合わせはDMではなく、サイト内のフォームから直接出版社が連絡をくれました。構成案はありましたが、自分で修正提案をして納得のいく内容に仕上げました。

あらた@大学病院
SNSでバズったネタがあったからこそ、構成にも説得力が出たんですね。

ドクターK@眼科医
はい。健康本にはエビデンスに乏しいものも多いですが、正しい情報を出したいという意識があったので、内容はスムーズに決まりました。

あらた@大学病院
個人メディアのメリットは、発信しながら読者の反応を確認できる点ですよね。ニーズを可視化しながら企画に落とし込めるのは強みです。

ドクターK@眼科医  
ターゲット層が明確になると、どの情報を出すか、削るかも根拠をもって判断できます。

あらた@大学病院  
僕自身も、SNSでの発信を見たベンチャー企業から医療顧問の依頼を受けたり、海外学会のQOLプロジェクトに参加したりと、広がりを感じています。

Dr.LION
僕も同様に、上場企業の医療顧問に就任しました。発信がなければ繋がらなかったご縁だと思います。

個人メディアを伸ばすための戦略

あらた@大学病院
個人メディアを伸ばすための戦略」をテーマに、お二人に実体験を踏まえてお話を伺えたらと思います。最終的にうまくいった戦略があれば、ぜひ共有ください。

ドクターK@眼科医
私はバズを狙っていたというより、関連したテーマの記事を書いたり書籍を出したりしていたら結果的に知名度と収益につながった感じですね。普段からアンテナを張っておくことで、チャンスが来た時に動ける準備ができていたのかもしれません。

Dr.LION
私の戦略は、Xとnoteを組み合わせたものです。Xではnoteのペルソナに合わせた投稿を意識し、noteでは刺さるタイトルや構成をマーケティング的に組み立てています。ポストの時間帯や反応も意識して、バズったポストのコメント欄にnoteを載せたりもします。あとは淡々と続ける継続力と、常に情報収集を続ける姿勢ですね。

あらた@大学病院
先生方の投稿は、公共性や有用性の高い内容が多く、積み上げの力を感じます。特にアルゴリズムの部分、参考になります。URLをポストに入れると離脱率が上がるという話はよく聞きますよね。

Dr.LION
そうですね。滞在時間が長いポストが評価されるので、URLはなるべく入れない方が良いです。私のポストは、自分が日常で調べたことをまとめて発信しているので、副業関係が多いですがネタは広めです。

メディア運営における生成AI活用

あらた@大学病院
生成AIの活用についてもお伺いしたいです。先生はどのように使われていますか?

Dr.LION
バズる理論は難しいですが、ChatGPTに「Xでインプレッションを伸ばすように」といった指示を与えたり、Claudeに過去のバズ投稿を入力して似たような内容を出してもらったりしています。ただ、結果的にはパッと浮かんだアイデアの方が伸びたりするんですよね。

あらた@大学病院
私もAIを使う時は、まずペルソナや条件設定を明確に伝えるようにしています。それからDeepResearchでリサーチをお願いし、情報が整ったらClaudeやGPT-4.5で人間らしい表現を落とし込む。最後にファクトチェックや反応のシミュレーションも使います。理論を学びながら書けるので、勉強にもなると感じています。

Dr.LION
noteは有料なので、私はすべて手書きにこだわっています。AIで作る人も増えている中で、手書きの価値は高まっている気がします。

SNSでのバズとその効果

ドクターK@眼科医
バズ投稿は一貫性がなくて、再現性は低いと感じています。ただ、過去にバズったものをまとめておいて再利用するのは重要ですね。

あらた@大学病院  
初期のメディア成長では、大きなアカウントと積極的に関わることも効果的ですよね。引用リプや返信で盛り上げていくスタイルは、最初の500→2000人のフォロワー増加に特に有効でした。

ドクターK@眼科医
僕も、相互作用で伸びていく感覚はすごくありますね。今、勢いのある人と関わるのは、お互いにとってメリットがあります。

Dr.LION
Xの「ブルーラウンジ」もその点で大きいです。昨晩だけでフォロワーが60人以上増えましたし、ラウンジ内でバズると飛躍的に拡散されます。

あらた@大学病院
ブルーラウンジでの投稿の工夫などありますか?

ドクターK@眼科医  
まだ試行錯誤中ですが、フォローを促すような投稿が伸びやすい傾向があります。反応が悪ければ一度リポストを外して再度押すなど、工夫は必要ですね。

Dr.LION
「一緒にフォロワーを伸ばしていこう」という姿勢が、バズを生むんだと思います。認証済みアカウントとの繋がりも収益化には重要です。

あらた@大学病院
やはり個人メディアを戦略的に育てていくなら、ペルソナの悩み(入り口)と、その人が得たい未来(出口)を明確に設計していく必要がありそうですね。

Dr.LION
おっしゃる通りです。自分では気づいていない価値に気づくこともありますし、発信を続けることで解像度が上がって、自分の強みも明確になります。

メディアの収益化で大事なこと

これまで個人メディアを持つ意義やメリット、戦略を話してきました。最後に収益化で大事なことを整理しましょう。

収益化の起点

Dr.あらた(大学呼外・コーチング)  
まずは最初の収益化の起点について教えてください。

Dr.LION
私の起点は有料noteでした。法人1期目の事業内容をまとめ、医療ライティングや監修、スポットコンサルをどうスケールさせたかを書いたものです。読者がそのまま実践者となり、さらに新しい参加者を呼ぶ循環が生まれました。最初は価格の相場や価値が分からず不安でしたが、まずは100円でも有料化し、0→1の体験を得ることを重視しました。noteの自由度は高く、構成や題名、画像もすべて自分で設定でき、試行錯誤を通じてリード文や構成の重要性を学べました。

ドクターK@眼科医
私はブログのアドセンス収益が最初でした。1日100円程度でも「何もしなくても入る」という体験は大きな励みでした。PVは多くなくても積み重なります。一方でアフィリエイトはコンバージョンが低くすぐ撤退しました。ブログは「勉強記録・名刺代わり」と捉え、この導線から記事執筆や監修の依頼が来るようになりました。また、同時にXが伸びたことも大きかったです。当時は「ちゃんと発信している眼科医」が少なかったため、ポジションを取れたことが案件依頼にも繋がりました。

Dr.あらた@大学病院
私はWordPressとアドセンスで壁に当たり、音声配信に移行しました。師匠から「申込ボタンは置くだけでも親切」という助言を受け、電話相談を設置したところ、恋愛や人生相談が多く入りました。想定とニーズがずれることも学び、その後は単発相談から「3か月伴走コーチング」へ発展させました。価値=変化量=価格、という考え方を体感しました。

Dr.LION
私自身の行動原理は「まずやってみる」です。留学時に「発言しないのは参加していないのと同じ」という文化に触れ、積極的に行動する姿勢を身につけました。Xのアルゴリズムを分析することは研究に似ていて、楽しみながら続けられます。その継続性がnoteに読者を送り込み、高単価化につながります。

ドクターK@眼科医  
当時は医療従事者の発信者が少なく、まさに先行者利益でした。学生の頃からクラウドワークスを使い、プロクラウドワーカー認定も受けていました。動機は「めんどくさいことを避けたい」でした。家庭教師や塾講師は移動や準備が大変ですが、PCだけでできる仕事は時間的制約が少なく魅力的でした。今は媒体も案件も多いので探すのは難しくありません。重要なのは続けられること、新規性、専門性です。さらに拡散力も単価に影響します。フォロワー数は広告費換算で評価され、交渉に使えます。

メディア運営から案件の獲得へ

Dr.あらた@大学病院
営業設計についてはどう考えますか?

Dr.LION
一般的には「企業→PM→ライター→校正→監修→納品」という流れです。PMや校正に近づくほど源流に立てます。方法は継続案件で信頼を得るか、直接営業するか。決裁権を持つ相手なら徹底準備して提案型で、持たない相手なら関係を温め次の決裁者に繋げます。基本はリサーチとヒアリング、そして面倒を巻き取る提案です。私は案件をまとめて受け、PMとしてチーム編成し、座談会・寄稿・コンサルをセットで請け負っています。

Dr.あらた@大学病院
医師として副業や事業を収益化していくときに、効率化やリスク管理で意識していることは何ですか?

Dr.LION
単独収益化は難度が高いので、講座と組み合わせて運営負荷を減らすのが有効です。私は初期投資0、リスク0を原則とし、収益から投資します。外注はボトルネック解消に限定し、固定費は最小化します。

ドクターK@眼科医
効率化の要は案件の見直しです。増えすぎると質が落ちるため、時間単価とやりやすさで定期的に整理します。条件が合わなくなれば単価交渉し、それでも合わなければ段階的に縮小します。経理は簿記を学び会計ソフトで自走しています。

メディア運営、情報発信のための自己投資は必要?

Dr.あらた@大学病院
自己投資はどう捉えますか?

ドクターK@眼科医
最初は数万円の教材に課金しました。すべて当たりではありませんが、全体像を掴むには有用でした。

Dr.LION
私は途中でXとnoteの設計を学ぶスクールに参加しました。原則は小さく始め、成果から再投資です。月額制でも必ず回収する前提で参加しています。

Dr.あらた@大学病院
私は実践型プログラムに投資し、講座設計や動線まで体系的に学びました。体験会100名、半年講座10名の参加を得て初年度で投資を回収しました。

メディア運営|今後の展望

Dr.LION
私はKindle出版を準備中です。事業は失敗しても挑戦し続けられます。まずは一歩を踏み出してください。

ドクターK@眼科医
媒体は何でもいいですが、得意に寄せて集中すべきです。副業の目標はお金だけにせず、影響力や学びも加えれば継続できます。

Dr.あらた(大学呼外・コーチング)
「7転び8起き」という言葉が好きでモットーにしているのですが、試験の失敗や事業の失敗など、成功するまでの回数を数えてみると実際には2〜3回の失敗で済んでいることが多く、8回もチャレンジしてないんですよね。

なので7回転んで8回目くらいでうまくいくぞ!という覚悟でいくと実際には思ったよりうまく行った!ということが多い気がします。

今日が人生で一番若い日なのは確かなので、小さくでも参考になることがあれば実践していただけたらと思います。みなさんのあらたな一歩を応援してます。

まとめ

今回の座談会は、メディア運用で収益や恩恵を受けている医師3名によるリアルな体験談をお届けしました。メディア運用での直接的な収益は広告収入や購読料ですが、メディア運用案件やコンサルティング案件の依頼につながればキャリアの拡張にもつながります。登場した3名の医師のように、まずは一歩を踏み出してみるとよいかもしれません。

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